2022年11月21日月曜日

大谷資料館に行ってきました

 


こんにちは。院長の大村です。

朝晩はめっきり寒くなってきましたね。

日増しに秋の終わりと、冬が近づいてきていることを感じます。


直接冬の到来とは関係ないのですが、

先日、栃木県宇都宮市にある「大谷資料館」に行ってきました。

大谷石の採掘場跡地に作られた資料館です。




巨大な地下宮殿のようで荘厳な雰囲気でした。その広さは、約2万平方メートル(140m×150m)、深さは平均30mあり、最深の部分は60mにも及ぶようです。内部の平均気温は8℃前後で大きな冷蔵庫といった感じで、一足先に訪れた冬の寒さのようでした。




またこの資料館の建物は、映画やコマーシャル・MVなどの撮影に使われているとのことで、「翔んで埼玉」「るろうに剣心」もここで撮影されたようです。とても神秘的で雰囲気がありますよね。





大谷石はいろいろな場所に使用されているようで、耐火性に優れた大谷石は古くは縄文時代の竪穴式住居で炉石としての使用が確認されており、現在でもピザやパンを焼く窯の構造材に使われています。軽くて柔らかく加工がしやすいので、石塀・敷石・蔵・倉庫・大きな建築物の石垣・駅のホームに使われています。また地元宇都宮では駅前の餃子像も大谷石で作られています。


アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテルの旧本館は大谷石を用いた建築としてご存知の方も多いかもしれません。

現在、中央玄関のみ明治村に移築され保存されています。



ここで少し、大谷石についてご紹介いたしますね。


◆採掘

機械化される以前の手掘り時代には、つるはしが切り出しに利用されていました。手掘りによる採掘法では、五十石(15㎝×30㎝×90㎝)の大きさの石を一本掘るのに、つるはしを4,000回も振るったそうです。また1人の1日の採掘量は10本ほどでした。このような手掘りによる採掘は、採掘方法が機械化された1960年頃まで行われていたようです。その後機械化され、同じサイズの石を1人で50本まで掘れるようになりました。


◆運搬

手掘り時代には地下の深い採掘場から背負って運び出していました。石塀に使用される石(50石)1本の重さが70kg程あり、重い石では140kgの石まで1人で1本担ぎ出したとされています。すごいですよね。

現在では、地下の深い採石場からモーター・ウィンチという機械で石が巻き上げられて運び出されています。



余談ですが、帝国ホテルの完成披露宴当日に関東大震災がありましたが、軽微な損傷のみでほぼ無傷なままであったことに、設計者のライト氏は大喜びしたということです。



皆さんも機会があったら、大谷資料館を訪れてみてください。

東京から車で2時間弱です。


 

 

 

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